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第1弾は三菱地所傘下のロックフェラーGI社と共同

三井物産、米国で物流施設開発に参入

2017年9月21日 (木)
空白

話題三井物産は21日、米国子会社のMBKリアルエステート社を通じ、三菱地所傘下のロックフェラーグループインターナショナル社と共同で物流施設を開発する、と発表した。

カリフォルニア州ペリス市に物流施設「オプティマス・ロジスティクスセンター」を共同事業として開発する。19日に協定を結び、開発用SPCに出資した。SPCはMBK社とロックフェラーグループインターナショナル社の折半出資とし、総事業費は1億2000万ドル(130億円)。2018年8月の竣工を見込む。

米国では、Eコマース需要の増大を背景として物流施設マーケットが成長し続けており、今後も「消費地に近く交通アクセスに優れた物流施設」へのニーズが拡大するとみられる。

共同開発する物流センターは、人口集積地であるカリフォルニア州南部に位置し、陸海空の交通の要所にアクセスしやすいが、新規開発許認可の取得が「容易ではない地域」とされていることから、EC事業者や3PL、メーカーなど幅広いテナント需要を見込む。延床面積は13万4000平方メートル規模と、同エリアでは希少な案件になる。

三井物産とMBK社は、米国で不動産開発事業に30年間取り組んでおり、9月時点で米国西海岸地域を中心にシニア住宅の保有・運営(22施設、2500室)、賃貸住宅の開発・賃貸(6プロジェクト、1600室)、分譲住宅の建設・販売(7プロジェクト、400戸)を展開。

新たに物流施設開発事業分野に参入し「中長期的に新たな収益の柱」とすることを目指す。

ロックフェラーグループインターナショナル社は東海岸と西海岸を中心に30プロジェクト、計120万平方メートルの物流施設を開発した実績があり、三井物産と三菱地所も国内外で複数の物流施設開発案件を共同で進めている。

■物件概要
プロジェクト名:オプティマスロジスティックスセンター
所在地:米国カリフォルニア州ペリス市
土地面積:28ha
建物棟数:2棟
延床面積:13万4000平方メートル
ビル1の面積:9万6000平方メートル
ビル2の面積:3万8000平方メートル
総事業費:1億2000万米ドル(130億円)
スケジュール:着工2017年8月、全体竣工2018年8月