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日本ケミファ、ベトナム医薬品工場が完成

2017年9月25日 (月)

拠点・施設日本ケミファがベトナム・ビンズン省で建設していたジェネリック医薬品工場がこのほど完成した。工場は2016年3月に建設を開始し、17年3月に建物の引渡しを受け、9月に予定通り竣工した。

工場は敷地面積1万平方メートル、2階建て、建物の床面積1万1000平方メートルで、18年度下期からジェネリック医薬品の生産を開始する。投資額は3500万米ドル(39.2億円)で、生産能力は年間6億錠。

国内のジェネリック医薬品市場では、政府の掲げた「2020年9月までにシェア80%」の数量目標達成に向けて拡大し続けているが、企業間競争の激化に加え、現在2年に1度行われている薬価改定が18年度から毎年行われることになるなど、「今後は高品質な製品をいかに低コストで安定的に供給するかが問われてくる」(同社)。

新工場の完成により、同社グループの生産能力は14億錠から20億錠へと拡大、製造コストも日本で製造する場合に比べて3割程度の低減が可能になる見込み。当面は日本向けの生産拠点として機能するが、将来的にはASEAN諸国への足掛かりにすることも目指している。