凸版印刷、タイに紙器製造ライン導入、今月から稼働

メディカル凸版印刷は9日、タイのパッケージ製造子会社「サイアムトッパンパッケージ社」の第2工場内に、高水準の衛生管理が可能な紙器製造ラインを導入し、今月から本稼動を開始すると発表した。

新ラインはタイの紙器製造工場として初めて、「BRC/IOP認証」の「カテゴリー1」を2011年8月に取得。これにより、衛生面でタイ国内最高水準の紙器製造環境を実現。食品の一次包材など、高い衛生環境レベルが求められる紙器の製造が可能になった。

今後は、食品業界に向けた一次包材だけでなく、ファーストフード業界や小売業界向けの食品テイクアウト包材、医療医薬業界や化粧品業界などへ、紙器包材を提供していく。

また、周辺のASEAN地域への展開を促進し、2015年度にサイアムトッパン全体で60億円の売上を目指す。

BRC/IOP認証は、英国小売協会（BRC）とパッケージ協会（IOP）が2001年に発行した国際規格で、食品の品質・安全でのパッケージの品質と安全衛生を保障するための要求事項を明確に定義したもの。ISO9001やGMP、HACCPなどの国際規格に準拠しており、07年12月に最新版の第3版が発行された。