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厚労省、陸上貨物運送の死亡災害急増受け緊急要請

2017年9月28日 (木)

行政・団体陸上貨物運送事業でことし1月から8月までの労働災害による死亡者数(速報値)が前年の同じ時期を上回り、特に8月に急増したことを受け、厚生労働省は「極めて憂慮すべき事態」だとして、全日本トラック協会に死亡災害撲滅に向けた緊急要請を行った。

これを受け、全ト協は地方トラック協会やその会員事業者に対し、労使・関係者が一体となって、基本的な安全管理の取り組みなど労働災害防止活動を徹底すること、特に荷役作業時などの「墜落・転落」が多いことから「荷役5大災害防止対策チェックリスト」を活用した安全対策を実施することなど、死亡災害撲滅に向けた取り組みを強化するよう求めた。

死亡者数は過去最少となったものの、8月末時点の死亡災害は9.6%増え、特に8月単月では前年同月比で57.1%の大幅な増加となっている。

■要請事項
1 安全作業マニュアルの遵守状況を確認するなど、職場内の安全衛生活動の総点検を実施すること
2 安全管理者、安全衛生推進者、安全推進者等を選任し、その職務を確実に遂行させるなど、事業場の安全管理体制を充実すること
3 雇入れ時教育などを徹底するなど、効果的な安全衛生教育を実施すること