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アサヒビール値上げへ、物流費上昇で採算割れ懸念

2017年10月4日 (水)

話題アサヒビールは4日、厳しさを増す物流環境への対応などを理由に、2018年3月1日からビール類・リキュール・焼酎のうちリターナブル容器を利用する瓶と樽詰商品を値上げすると発表した。

特にビール類は1994年をピークに市場が縮小ヘ向かい、リターナブル容器商品は飲用シーンの変化や外食市場の低迷などで、より減少幅が大きくなっている。瓶商品の16年出荷数量は08年比で40%、樽詰商品は8%それぞれ減少している。

また、酒類業界では車両不足やドライバー不足で物流費が上昇し、容器を回収する必要がある瓶や樽詰商品は、缶ビールなどのワンウェイ容器と異なり、空容器の回収・洗浄・保管といった負担が重くなっている。

これらの商品では採算の悪化が続いており、製造・物流・営業・管理部門の効率化に取り組んできたが「総販売原価割れ、もしくは近い将来総販売原価割れとなる可能性が高くなっている」とした上で、「法令順守の観点より生産者価格を改定する」ことにした。