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JFEエンジ、米国承認向けバラスト水処理装置試験完了

2017年10月5日 (木)

ロジスティクスJFEエンジニアリングは5日、バラスト水処理装置「JFEバラストエース」の米国沿岸警備隊(USCG)型式承認に必要な陸上試験、船上試験を完了したと発表した。今後、試験機関で試験データをまとめ、USCGに承認申請される見通しで、審査後は速やかに型式承認の取得を目指す。

JFEバラストエースは、バラスト水を船内へ取り入れる際にフィルターでろ過し、薬剤処理で海洋生物を除去するシステム。処理が確実で、装置がシンプルで扱いやすく、故障リスクが低いといった特徴が評価され、2010年5月の国際海事機関(IMO)条約に基づく型式承認取得以来、累計500隻の船舶に納入した。

バラスト水処理規制は04年にIMOが管理条約を採択し、17年9月8日に発効したが、米国は独自に厳しい規制を制定しており、米国寄港船舶にはUSCG型式承認を取得した処理装置の搭載が必須とされている。

IMO条約、USCG規制へ対応するため、今後7年間のうちにすべての外航船舶にバラスト水処理装置の搭載が行われることになっている。