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排ガス規制強化で需要増大

日本ガイシ、車載用高精度NOxセンサー増産

2017年10月11日 (水)

拠点・施設日本ガイシは11日、自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)濃度を測定する車載用の高精度NOxセンサーの需要拡大に対応するため、生産能力を年間1800万本から2500万本に増強する、と発表した。

NOxセンサーの「心臓部」にあたるセラミック製素子は製造子会社のNGKセラミックデバイス小牧工場(愛知県小牧市)と石川工場(石川県能美市)で生産し、自社名古屋事業所とポーランドの子会社拠点で組み立てているが、このうちNGKセラミックデバイス石川工場の素子製造設備と、NGKセラミックスポーランドのセンサー組み立て設備を増設する。

これにより、2019年度に年間生産能力を現在の1800万本から2500万本に増強する。投資額は140億円を計画している。

NOxセンサーは自動車の排気管に装着され、排ガスに含まれるNOx濃度をppm(100万分の1)レベルの高精度でリアルタイムに測定し、排ガス浄化装置の制御や故障診断に使われているが、世界的なディーゼル車の排ガス規制強化や欧州の新規制への対応のため、排ガス後処理システムのより精密な制御が必要になるとみられる。

このため、同社は4月にNGKセラミックデバイス石川工場の操業を開始し、NOxセンサーの生産能力を増強したが、さらに生産能力を大きく上回る需要が発生すると判断した。