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4-9月のJR貨物取扱量3%増、コンテナ・車扱ともプラス

2017年10月11日 (水)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が11日発表した上半期(4-9月期)と9月の輸送動向によると、上半期の取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて前年同期に比べ3.3%増えたことがわかった。

6月下旬から7月中旬頃にかけての全国各地での大雨、7月下旬の東海道線送電障害、8月上旬の台風5号の接近、9月中旬の台風18号の影響により、全体で高速貨物675本、専用貨物8本が運休となった(前年同期は高速貨物969本、専用貨物12本が運休)。

コンテナは、ドライバー不足を背景に鉄道へのシフトが進んでいる積合せ貨物(6.8%増)が、東海・九州地区間をはじめ全国的に好調となったほか、国内新車販売台数の増加に伴い自動車部品(26.1%増)も東海・東北地区間を中心に堅調に推移した。

また、食料工業品(2.9%増)では、関西発北陸向けのビール輸送が順調に推移していることに加え、北海道・新潟地区発などで菓子類の輸送が好調となったため、前年を上回った。

紙・パルプ(3.5%減)が印刷紙・コート紙の需要減少、定期修繕実施月変更により前年を下回ったものの、コンテナ全体では4%増となった。

車扱は、セメント・石灰石(9.9%減)が需要減少により大幅な減送となったが、石油(4.2%増)が配送圏の見直しに伴い鉄道へのシフトが進んだことから前年を上回り、車扱全体では1.3%増加した。

一方、9月の取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて前年同月から5.9%増えた。コンテナが7.7%増、車扱が0.9%増加した。広島・岡山地区の大雨、台風18号接近の影響により、月全体で高速貨177本が運休となった(前年は高速貨物324本、専用貨物4本が運休)。台風18号の影響で不通となっている日豊線は、トラックによる代行輸送を実施している。