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事前手続きの煩雑さに課題も

福通、愛知・静岡間で25m「W連結」国内初運行

2017年10月16日 (月)

話題福山通運は16日、国内初の車両全長25メートルフルトレーラー「ダブル連結トラック」を導入し、愛知県北名古屋市と静岡県裾野市間で同日から運行を開始すると発表した。

いすゞ自動車、日本トレクスと共同開発した25メートルバン型フルトレーラーを投入し、他社に先駆けて運行を開始する。現時点では他社との共同運用は想定せず、自社便への活用を優先する。

3月から国土交通省のダブル連結トラック実験に参画し、車両全長21メートルのバン型フルトレーラーで北名古屋市・裾野市間の走行実験を行ってきたが、今回のダブル連結トラック実験への参画もこうした取り組みの一環。

同社では、この車両を運転することができるけん引免許保有者が8月時点で1300人を超えており、「今後の幹線輸送の効率化による労働生産性の向上の選択肢の一つになるもの」と、ドライバー不足を改善する取り組みの一つに位置づける。

運行の自社便化を進める自社の優位性を生かす手段として、東京・名古屋・大阪・福山といった同社にとって輸送量の多い拠点間を中心に導入を拡大し、将来的には幹線輸送の“主役”として運用したい考え。

2台分のトラックを1人のドライバーが運転するダブル連結トラックだが、課題もないわけではない。同社は特に、運用するためには事前に通行路線を定めて通行許可を取得する必要があり、通常のトラックと比べて手続きが増えてしまう点を最も懸念しているようだ。