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西濃グループ、インドネシアでコールドチェーン輸送

2017年10月18日 (水)

ロジスティクス西濃運輸グループの持株会社、セイノーホールディングスは18日、インドネシアで現地法人を通じ、10月下旬から冷凍食品輸送を開始すると発表した。

同社グループでコールドチェーン輸送に強い関東運輸(群馬県前橋市)の冷凍冷蔵輸送ノウハウを用い、持株会社のオープンイノベーション推進室が現地指導面のサポートを行う形で、昨年7月から準備。その間に、現地の事情に合わせた専用車を共同開発し、9月13日からテスト輸送を開始、10月下旬から本番稼働に入る。

同国では経済発展に伴い食品の保冷輸送需要が増えているものの、日本で一般的な出入荷口の開口部と車両の隙間を密閉するドックシェルターなどを備えたコールドチェーン向けのインフラが浸透していない。

そこでセイノーは同国のサリムグループと連携し、既存施設にも適合できる保冷車の開発と、関東運輸の持つ保冷輸送のノウハウを現地向けに見直し、現地法人が保冷車を運用することで、冷凍食品輸送が実現した。

当初は6台でサリムグループの食品工場から同グループの冷凍食品を、大消費地のジャカルタやその周辺地区の冷凍保管施設まで片道100キロの輸送を行い、年内には20台の運用体制に拡大する計画。

現地法人はこのほかにも日系冷凍倉庫会社や食品会社のインドネシア国内配送のサポートを進めており、当面はジャワ島中心に輸送ネットワークの拡充を図るとしている。