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次世代型船舶管理支援システム開発のベース機能

商船三井、データ収集機能を現行システムに導入

2017年10月27日 (金)

ロジスティクス商船三井は27日、三井造船と共同開発を進めている「次世代型船舶管理支援システム」の実用化・商品化に関連し、新システムのベースとなる運航船のデータ収集・監視機能について、現行システムの機能を強化したと発表した。

これにより、陸上からの運航サポートを「深度化」させ、トラブルの未然防止や燃料油などの消費量節減につなげる。

今回の機能強化で、(1)異常値表示の明確化(2)燃料油・潤滑油消費量表示機能の強化(3)機器異常の一覧表示――が可能になった。

異常値表示の明確化によって、船上で発生した機器類の異常値をビジュアルに識別することで、トラブルを未然に防ぎ、燃料油・潤滑油消費量表示機能の強化では、本船の運航状況と燃料油などの消費量の相関関係を表示し、最適な燃料油潤滑油の消費で環境負荷低減を目指す。

また、船上の機器類に発生した異常のうち過去12時間分を一覧表示することで、確実に素早く本船状況を把握し、トラブルを未然に防ぐ。

同社は「今回のシステム強化を足掛かりとして、オープンイノベーションの取り組みでより高度な要素技術を取り入れつつ、新たな次世代型船舶管理支援システムの共同開発に取り組む」としている。