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新築後に借り受け再稼働方針

アスクル、東急不へ埼玉の火災倉庫売却

2017年11月9日 (木)

話題アスクルは9日、火災で大きな損傷を受けて休止している埼玉県三芳町の物流施設「アスクルロジパーク首都圏」を東急不動産に売却し、新築された建物を借り受けて再び物流拠点として活用すると発表した。

東急不動産から、SPCを設立した上で、同施設と福岡県東区のアスクルロジパーク福岡(稼働中)の土地と建物を現状有姿で買い取り、全棟解体・新築した上で、両物流センターをアスクルが賃借する提案を受け、検討。

火災で大きな損傷を受けたアスクルロジパーク首都圏を修繕した場合、「将来の瑕疵のリスクを否定できず、今回の提案はそれを払拭できる」ほか、新築によって最新の防災設備を導入できるメリットがあると判断し、9日付で譲渡契約を結んだ。

アスクルは火災を機に「持たざる経営」への回帰を掲げており、今回の2物件を含む物流施設のアセットマネジメント事業を担う子会社として「ecoプロパティーズ」を立ち上げることで、「ロジスティクス事業の黒字化と将来にわたる収益拡大」につなげる狙い。

ecoプロパティーズの社長には、同社傘下のエコ配の社長を務める片地格人氏が就く。片地氏は旧日本レップ(現グッドマンジャパン)の副社長を務め、その後もエコ配の陣頭指揮を執る傍ら、アセットマネジメント会社の代表も兼務し、物流施設管理に精通している。

売却額はアスクルロジパーク首都圏が98億円(帳簿額134億円)、同福岡が106億円(同61億円)で、11月20日に引き渡す。

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