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内航総連調べ

内航主要60社の貨物船輸送量1%増、9月

2017年11月13日 (月)

調査・データ日本内航海運組合総連合会(内航総連)が13日発表した、内航主要オペレーター(60社)の輸送動向調査によると、9月の貨物船輸送量は1865万4000トンで前年同月比1%増加、油送船(タンカー)の輸送量は972万8000トン(キロリットル)で2%減少した。

貨物船に分類される貨物のうち、鉄鋼は2%増、前年同月が高炉改修による輸送量の減少が見られたがことしはなく、輸送計画も高いレベルにあったが、台風15号、18号による輸送障害が見られた。原料は1%増、台風の影響を受けつつも、セメントの需要を反映し微増となった。

燃料は3%増、火力発電所向け石炭の輸送が堅調に推移した。紙・パルプは前年同月は製紙工場の休転で低水準の輸送だった。ことしは休転が見られなかったため、1.1%増となった。ただ、複数の工場でマシントラブルが発生し、生産量は減少となっている。

雑貨は3%減。前年同月が台風10号の発生により北海道地区ではJR貨物の貨物が流れてきたことや前年8月に運び切れなかった貨物の輸送で大きく増加していたため、前年比では減少となった。自動車は1%増。引き続き、新型車販売が好調となっている。セメントは4%増。関東地区や東海地区への輸送が目立った。

黒油は9%減。電力需要の減少が継続している一方、製油所間の基材転送の増加により下げ留まっている。白油(ガソリン・灯油・軽油)は1%減。台風18号の影響で輸送障害が見られた。また、天候不良によりガソリンの販売減少も続いている。冬期用の灯油の輸送も低調だった。

ケミカルは7%増。定修が一段落した。台風の影響は軽微であり、輸出用製品輸送や内需の高まりにより輸送は好調。高圧液化は7%増。前月同様にLPGは前年が製油所の不具合による大幅減があったが、ことしはなかったため増加した。エチレンも増加している。高温液体は15%減。アスファルトは大口需要家向けや転送の減少が見られたため減少。耐腐食は5%減。苛性ソーダの需要の減少が見られたほか、硫酸は定修の影響を受け減少した。