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矢野経済研究所調べ

国内段ボール、ネット通販拡大で関東集中加速

2017年11月13日 (月)

調査・データ矢野経済研究所は13日、国内段ボール市場を調査した結果、2017年の生産量は1.4%増の141億6600万平方メートルへ増加との予測を発表した。

全国段ボール工業組合連合会の統計資料によると、16年の国内段ボール生産量は前年比1.7%増の139億7539万平方メートルだったが、景気回復やネット通販需要の拡大を背景に生産量が増えており、17年の1.4%増加すると予測。

今後は、人口減などの構造的な減少要因があるものの、飲料向け段ボール需要の増加やネット通販の拡大による通販・宅配用需要の増加などで「中期的には微増で推移する」との見通し。21年の国内段ボール生産量は、16年比5%増の146億7000万平方メートルに拡大するという。

16年の地域別構成比は、関東地区が43.7%を占めているが、ネット通販の拡大を受けて大消費地の関東に大型のロジスティクスセンターの建設が相次いでいることから「今後は関東地区への集中化がさらに高まっていく可能性がある」とみている。