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SBSゼンツウ、難民受け入れへ貢献で表彰される

2017年11月14日 (火)

話題SBSホールディングスは14日、同社傘下で食品物流を展開するSBSゼンツウ(埼玉県戸田市)が難民の雇用を受け入れたとして、アジア福祉教育財団から表彰されたと発表した。

同社は2015年から「第三国定住」制度に基づく難民の受け入れを開始し、これまでに10人を雇用。就業したことのない女性難民に対してきめ細やかな技術指導を行うなどの貢献が評価され、財団主催の「日本定住難民とのつどい」で表彰を受けた。

同社では、難民を受け入れる取り組みと並行して日本人従業員の人権意識の啓発や異文化理解のための意識改革を進めており、営業所長が日本人社員に難民受け入れの意義を話したり、難民と親しい関係が築けるよう、あいさつや会話集を相手の言語で工場内に貼ったりするなどの配慮も心がけているという。

また、同社以外の受け入れ事業所で離職する難民が生じた際には、自社で就業してもらおうと、難民事業本部の要請に応える形で「難民の再雇用」への理解を表明。

これまでのところ生活の困窮に陥った難民世帯はなく、自立した生活を送ることができていることから、難民同士のつながりの中で同社の親身な受け入れ体制が「口コミ」として伝わるケースもあるようだ。

▲(写真右)表彰を受けるSBSゼンツウ近藤治水社長