ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日野、排出ガス後処理システム開発で技術賞

2017年11月15日 (水)

認証・表彰日野自動車は14日、中型ディーゼル車用の排出ガス後処理システムの開発で評価され、日本燃焼学会主催の「2017年度日本燃焼学会表彰」で「技術賞」を受賞した、と発表した。

▲排出ガス後処理装置「DPR-II」

この賞は「燃焼応用技術の研究・開発に顕著な功績をあげた個人またはグループ」に対した贈られるもので、日野は「ディーゼル燃料を還元剤としたNOx(窒素酸化物)後処理技術の開発」が評価された。

日野が開発した「ディーゼル燃料を還元剤としたNOx後処理技術(DPR-II)」は、ディーゼル車用の燃料である軽油を用いてNOxを低減し、粒子状物質(PM)はフィルターによって捕集することでNOxとPMを同時に低減できるもの。

今回のシステムは、2010年に発売した「新DPR」に精密な触媒燃焼制御を加えることでNOx低減性能を進化させた排出ガス後処理システムで、17年4月に発売した2016年排出ガス規制適合の新型「日野レンジャー」に搭載されている。

またDPR-IIは、尿素水を使用しないため、尿素水補給の手間がなく、高い利便性を実現するとともに、尿素水タンクが不要なため架装に対する制約も少ないことから顧客から高い評価を得ているという。