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NTT西など4社、IoTで廃棄物収集運搬効率化へ実証

2017年11月15日 (水)

ロジスティクスNTT西日本グループは15日、エックス都市研究所、シンク・アンド・アクト、NISSHAと協力し、廃棄物の効率的な収集・運搬を検証する実証実験を10月20日から京都府内で開始したと発表した。

現在、廃棄物の排出量の大半を占める産業廃棄物の処理コストは、環境省の産業廃棄物処理業実態調査業務報告書によると、国内市場全体で年間5.3兆円となっており、その半分を占める収集運搬にかかるコスト削減が、各地方自治体にとって大きな課題となっている。

一方、産業廃棄物の収集・処理事業者も、個社ごとの要求に応じた都度収集、また積載量に関わらず、収集拠点に毎回戻る「ピストン回収」と呼ばれる非効率な方法により、収集コストが高くなるという課題があった。

こうした運用実態に対して、京都府はIoTを活用した業務の効率化や収集運搬の最適化を検証する事業を公募し、NTT西日本グループの提案が採択され、10月から実証実験を開始することになった。

▲センサー設置イメージ図(以下画像の出所:NTT西本)

実験では、排出事業者・収集事業者も含めたステークホルダー全体をつなぐIoTプラットフォームを構築し、廃棄物処理のコスト削減を狙う。具体的には(1)産業廃棄物の保管量が分かるセンサーの設置(2)センサーの通信環境の整備(3)センサーの情報をもとに最適な収集運搬ルートを提示するシステムの導入(4)これらの環境下で行われる廃棄物処理モデルの効果検証――を2018年3月30日まで行う。

▲システム全体概要図