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三井造船、ケニア・モンバサ港向け荷役クレーン受注

2017年11月20日 (月)

サービス・商品三井造船は20日、豊田通商と共同で、ケニア運輸省港湾公社から、東アフリカ最大の貿易港であるモンバサ港開発事業向けの港湾荷役クレーン16基を受注したと発表した。

この案件は、2015年に三井造船として初めてアフリカ向けにクレーンを納入した円借款「モンバサ港開発事業」のフェーズ2案件で受注金額は72億円、20年ごろの完工を予定している。

日本政府は第5回アフリカ開発会議で、「インフラ整備・能力強化の促進」を支援分野の一つに挙げ、経済発展・産業開発に資する五大回廊支援を表明している。この事業はその一つである「北部回廊」でつながる後背内陸国の玄関港の整備を行うもの。

案件は、政府が国際協力機構(JICA)を通じて供与する円借款により、本邦技術活用条件(STEP)が適用され、三井造船の港湾クレーンの技術力が高く評価された。特にヤード用トランスファークレーンには、燃費とCO2の排出量を大幅に削減することのできるハイブリッド技術が採用されている。

ケニア・モンバサ港は、ケニア唯一の国際貿易港であるとともに、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジなどの内陸国へつながる北部回廊の玄関口として東アフリカ地域全体の経済発展を支える交易拠点。一方、同港のコンテナ貨物取扱量は継続的に伸びている。「モンバサ港開発事業フェーズ1」により建設された新ターミナルでは急増する需要への対応が限界に近づいていることから、フェーズ2によってコンテナ取扱能力を増強する。