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アイリスオーヤマ、米に自動倉庫備えた新工場

2017年12月5日 (火)

拠点・施設アイリスオーヤマは5日、同社グループのIRIS USAが、米国内のインターネット通販の売上が拡大する現状に対応するため、東海岸ペンシルベニア州に第4工場を新設すると発表した。また、同国内初となる4万8000パレットを収容できる自動倉庫を備える。2018年2月に着工し、2019年4月の竣工を目指す。

IRIS USAは1992年6月に設立し、ウィスコンシン州とテキサス州、アリゾナ州を生産・物流拠点に事業を展開している。主にプラスチック製生活用品の製造販売を行い、売上構成比の大きい収納用品は「かさ高」商品のため、従来から物流効率の改善が課題になっていた。今回、米国の東海岸に初めて自動倉庫を備えた工場を新設することで製品の生産・供給体制を強化する。

Amazonを中心に大手インターネット通販の売上が拡大しており、「インターネット通販では、販売先、配送先が米国全域に広がるため、物流コストが高くなると想定される」ことから、今回の工場新設、4工場体制の確立により、インターネット通販の物流体制の効率化を実現する。

また、アイリスグループの基幹工場である大連工場(中国)で生産している家電製品やLED照明、調理器具などを中心としたハウスウェア部門の物流センターの役割も担う。

■新工場概要
竣工:2019年4月
着工:2018年2月
所在地:ペンシルベニア州ヘーゼルトン
土地面積:12万平方メートル
総投資金額:120億円
自動倉庫:4万8000パレット
生産アイテム:プラスチック製生活用品(収納用品、ペット用品)
販売計画:初年度50億円、2021年度150億円
販売先:大手チェーンストア、スペシャリティストア、インターネット通販