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眼球の動きで事故防止、東京海上日動が新コンサル開始

2017年12月19日 (火)

産業・一般東京海上日動火災保険は19日、眼球の動きを感知するウェアラブルアイトラッカーを活用し、物流事業者向けに改善提案・分析を行う新たなコンサルティングサービスを開始すると発表した。

アイトラッキングと呼ばれる眼球運動計測器技術の大手であるトビー・テクノロジー社と協働し、ウェアラブルアイトラッカー「TobiiProグラス2」を活用し、新しい手法の調査、物流品質の改善提案・分析を行う。

ウェアラブルアイトラッカーは、人間の眼球の動きを感知するセンサーが搭載された軽量メガネを装着し、荷役作業者の無意識の視線を録画・分析し「見える化」するためのツールで、主にマーケティングや技能伝承の分野で活用されている。

東京海上日動は9月にフォークリフトを使って飲料をトラックの荷台に積込む作業で、「模範的な作業者」と「事故の多い作業者」の2人を対象にトライアル調査を行った。

調査の結果、ウェアラブルアイトラッキングを活用することで、作業者の視線(無意識に行っている行動)が可視化出できため、実際に模範的な作業者と事故の多い作業者の視線の違いが明らかとなった。事故につながる運転や目線の動きなどな運転者の特性まで洗い出すことができたという。

東京海上日動では従来から物流現場でさまざまな事故防止のための提案を行ってきたが、今後、同調査により収集した視線データは、「従来からの提案内容の有効性を裏付けるデータとしても活用できる」とした。2018年1月以降、本格的なサービスを展開する。