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沖縄ヤマト運輸とYGL、食品安全国際規格「FSSC22000」を取得

2017年12月21日 (木)

▲(写真左から)オーディス最高審査・研修責任者齋藤恵美氏、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン代表取締役社長北川太治氏

認証・表彰ヤマトホールディングスは21日、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン(YGL)と沖縄ヤマト運輸が食品安全の国際規格「FSSC22000」を取得したと発表した。

これにより、FSSC22000で求められる要件や前提条件プログラム、基礎衛生の分野などで食品輸送の取り扱いに対する多くの整備・制定を行い、衛生管理を強化する。既存サービスでも、改めてFSSC22000の基準に則って運用を行う。

生鮮品などをエンドユーザーへ直送するサービス「ヤマトグローバルダイレクト」や、7月から本格展開を開始した定温輸送サービス「Yamato Natural Aircargo」も、同規格の基準で管理された作業環境下で行い、信頼性の高いサービスの提供を進める。

多発する食品事故や、消費者の食に対する安全意識の高まり、コールドチェーン市場の世界的な拡大や、農水産品をはじめとした食品などの輸出入の増加により、食品を取り扱う事業者の生産や製造、加工工程だけではなく、流通も含めたフードチェーン全体で「食品の安全」を担保する取り組みが重要となっている。

▲ヤマトグローバルロジスティクスジャパン羽田クロノゲート保冷施設内での検品業務

こうしたなか、国内では厚生労働省が2016年12月に「食品衛生管理の国際標準化に関する検討会」で、日本の食品安全のさらなる向上を目的として、物流事業者を含めたすべての食品取り扱い事業を対象とした「HACCP」(ハサップ)の制度化が検討されている。

ヤマトグループでも、安全・安心な輸送を提供するため、7月27日にヤマト運輸羽田クロノゲートベースがFSSC22000を取得。今回、ヤマトグローバルロジスティクスジャパンの羽田クロノゲート内倉庫施設が12月19日に、また沖縄ヤマト運輸のグローバルエキスプレス事業部が9月19日に、同規格の認証を取得した。