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物流コスト比率4.6%で0.3P減少、JILS調べ

2017年12月21日 (木)

調査・データ日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が21日に発表した2017年度の物流コスト調査結果(速報値)によると、全業種を対象とした売上高物流コスト比率(売上高に物流コストが占める割合)は4.64%で前年度から0.33ポイント減少した。

前年度、労働力不足などを理由に売上高物流コスト比率は大きく上昇したが、2017年度調査では再び減少に転じ、以前の水準に戻った。

業種別の物流コスト比率を見ると、製造業は窯業・土石・ガラス・セメント(8.2%)が最も高く、卸売業ではその他卸業(主に出版関係)(6.14%)、小売業では通販(11.69%)が最も高い数値となった。

有効回答218社のうち、同一サンプルによる前期比較が可能な「2年連続回答企業」(167社)に限ると、売上高総額は前年度比1%減の68兆1764億円、物流コスト総額は1%増の2兆4310億円で、売上高物流コスト比率は0.05ポイント上昇の4.64%となった。業種大分類別ではその他業種(建設業など)の上昇(0.38ポイント)が最も大きくなった。

今年度の調査では、昨年度に続き「物流業界の人手不足に関連した値上げ要請について」のアンケートを実施した。有効回答218社のうち、2016年度に何らかの値上げ要請を受けた企業は70.64%に上り、そのうち73.37%(回答者全体の51.83%)が輸送費を中心とした値上げ要請に応じたとの回答を得た。

■詳細
http://www.logistics.or.jp/jils_news/2017/12/2017-464.html