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11月の外食市場売上、3.9%増加

2017年12月26日 (火)

調査・データ日本フードサービス協会が25日発表した外食産業市場動向調査結果によると、11月は台風などに見舞われた前月に比べると比較的穏やかな天候の地域が多く、全般的に客足堅調、客数は1%増となった。ファストフード、ファミリーレストランを中心にフェアメニューなど高単価商品が堅調な店舗も多く、客単価が上昇したことから、全体の売上は3.9%と前年を上回った。

ファーストフード業態(4.4%増)は、「洋風」が引き続き期間限定メニューなどが好調で売上が7.7%増。「和風」は平年より気温が低かったこともあり鍋などの温かい季節メニューが好調で客単価上昇、売上も4.1%増加。「麺類」は、店舗増に加えフェア品が好調で単価上昇し5%増。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、価格が高めの商品を増やしている回転寿司で客単価上昇し1.5%増。「その他」は、「アイスクリーム」が昨年の他産業とのコラボキャンペーンがあった反動で客数が大幅に減少、売上は8.6%減となった。

ファミリーレストラン業態(3.3%増)は、「洋風」が営業時間短縮の影響などで客数が前年を割れるも、ディナー時間帯が好調なところが多く客単価が上昇、売上が2%増加した。「和風」も季節限定フェアが好調で客単価上昇し売上1.4%増と8か月ぶりに前年を上回った。「中華」は、キャンペーンメニューなどが好調で客数・客単価ともに上昇、売上4%増。「焼き肉」は継続して好調を維持しており、売上11.6%増と12か月連続で前年を上回った。

飲酒業態は、天候が安定したことなどで客足が戻り、売上0.4%増と5か月ぶりに前年を上回った。「パブ・ビアホール」は、客数増で既存店・新規店ともに好調、売上は3.5%増加。「居酒屋」は回復トレンドが感じられるものの、店舗減の影響で売上は前年をわずかに下回り0.4%減となった。

ディナーレストラン業態は、都心部の法人需要増などで客数が増え、売上が5.3%増。喫茶業態は、旬の国産食材を使ったジュースや新商品の食べ物などが好評で客単価が上昇、売上は3.4%増となった。