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フェデックス、上海浦東国際空港の新ハブ正式稼働

2018年1月10日 (水)
空白

ロジスティクスフェデックスエクスプレスは9日、上海浦東国際空港に上海国際エクスプレスと貨物ハブ(上海ハブ)を正式オープンしたと発表した。これにより、中国東部で特に米国と欧州に荷物を発送する顧客が海外市場へアクセスする際の利便性が向上する。

完成した上海ハブは同空港内の同種施設で最大の規模となる13万4000平方メートル。業務効率を高めるために最先端の技術とイノベーションを導入し、カスタマーケア専用施設とコールドチェーン施設を備える。

ヘルスケア産業を支援するためのコールドチェーン・センターにはマイナス22度から25度までの間で温度を制御できる保管設備があり、高度な要望にも対応。薬剤や半加工の薬剤、医薬品などのヘルスケア製品に合わせたコールドチェーン物流ソリューションを提供する体制が整う。

同ハブでは週66便のフェデックス機が離発着しており、自動化された仕分けシステムは1時間に最大3万6000個の貨物とドキュメントを処理する。また、リアルタイム情報を送信するための情報技術を導入し、例えばフライト情報や荷物の状況も顧客の携帯端末へ送ることができる。

また、中国税関と出入境検験検疫局(CIQ)のための専用エリアも設けられていることから、業務の簡素化と通関プロセスの改善が期待できる。

同社のカレン・M・レディントンはアジア太平洋地域社長は「中国東部の経済成長を後押しする上で、フェデックス上海ハブのオープンは新たな節目となるだろう。フェデックスが継続するサービス、施設能力の向上により顧客は、急速に変化し続けるビジネス環境でも優位性を保つことができる」と話す。