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UDトラックス、中南米4か国で大・中2車種投入

2018年1月16日 (火)

荷主UDトラックスは16日、エクアドル、ボリビア、ニカラグア、トリニダード・トバゴの中南米4か国で昨年10月から12月にかけて、新興国向け大型トラック「クエスター」と新中型トラック「クローナー」の販売を開始したと発表した。

同社の大型トラックは、道路やインフラなどの公共事業が活発な中南米市場で、資材運搬用としてダンプやミキサー分野で高いシェアを獲得してきた。リベットレスフレームや高い耐久性を誇るハブリダクションを新たに採用したクエスターで現地のニーズに対応する。

また、ボリビア、エクアドル、トリニダード・トバゴなどでは主要産業である天然資源や石油などの中長距離輸送や都市間輸送のニーズに応えるため、トラクターである「GKE」を新たにラインナップに追加した。クエスターの頑強性や欧州規格の大型キャビンは、天然資源や石油採掘現場の未舗装道路から港までの厳しい環境での輸送などに適している。

中型車分野では、大型同様、主に建設現場での需要があり、従来モデルの車両総重量11トン、17トンに加え、クローナーでは新たに13トンの「LKE」、15トンの「PKE」を追加、またエンジンや出力のオプションを増やすことで選択肢を大幅に拡充した。建設現場に加え、これまでUDトラックスが参入していなかった市内配送セグメントでも販売拡大を狙う。

クエスターとクローナーの投入前には標高の高い場所での稼働を考慮し、ペルーの標高5000メートルの地で耐久走行を実施。また全車型、投入国にあわせ右・左ハンドル双方を準備した。

4か国でそれぞれ開催した発表会には計700人の顧客・現地パートナー、日本大使などが参加した。ボリビアでは発表会と同時にサンタクルス市の二ボル社の施設内で、トレーニングセンターの開所式を行った。同センターは、海外ディストリビューター内に設置した初の正規トレーニングセンターとなり、ことしからはドライバー向けトレーニングの開催、さらに近隣諸国のトレーニング・ハブとしての役割も担う。

中南米へのUDトラックスの総販売台数(工場出荷ベース)は2015年で260台、16年は386台に増加している。今回の4か国を皮切りに中南米の他の市場でも、クエスター・クローナーを段階的に投入していく。