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農水省、物流改善を条件に米国産牛肉の輸入停止解除

2012年5月2日 (水)

行政・団体農林水産省は2日、昨年10月から輸入停止措置としていた米国タイソンフレッシュミート社ヒルズデール工場に対し、輸入停止を解除すると発表した。

 

昨年10月25日以降、同工場からの米国産牛肉(冷凍バラ肉)23.6トンに、対日輸出条件を満たしているか確認できない状態の4箱(100キログラム)が混載されていたため、輸入停止措置をとっていた。

 

4月23日に米国農務省から原因と改善措置に関する調査報告書が提出されたことを受け、内容を確認できたとして、輸入停止措置を解除することにしたもの。

 

米国農務省が提出した調査報告書によると、ヒルズデール工場がベトナム向けと日本向け製品を同じ鉄道貨物コンテナで港湾まで輸送した後、同工場と契約する物流業者が港湾で貨物を海上輸送コンテナに移し替える際、誤ってベトナム向けの4箱が日本向けとして出荷されたという。

 

再発防止に向け、今後、同工場は日本向け製品を港湾まで輸送する際、日本向け製品専用コンテナで輸送するほか、物流業者が港湾で海上輸送コンテナに移し替える際、注文単位で移し替え作業を行うなど、ほかの貨物との混載が起こらないようにする。

 

また、米国農務省は日本に向けて牛肉を輸出する「対日輸出認定施設」に対し、物流業者との契約時に日本向け条件を遵守するよう警告することとなった。