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トラックからドローン離発着、誤差平均0.5m実証

トラックからドローン離発着、30−50センチの誤差実証

2019年3月26日 (火)

話題ゼンリンデータコム(東京都港区)とモバイルクリエイト(大分市)は26日、「準天頂衛星みちびき」のセンチメートル級測位補強サービス(CLAS)とドローンの自動飛行技術を組み合わせ、トラックから自動で離発着させて高精度測位と制御技術を実証したと発表した。

2月13日、18日、3月5日の3回にわたり、大分県杵築市の「山香ふれあい広場」で実証実験を実施。みちびきのセンチメートル級測位補強サービス(CLAS)の高精度な位置補正技術を活用し、トラックの荷台から離陸して目的地へ着陸、目的地で積み荷をおろした後、先に進んでいるトラックの荷台に着陸させた。

2月13日は13回検証し、平均誤差が50.3センチ、同月18日は21回の検証で平均33センチ、3月5日は4回の検証で41.9センチと、30-50センチ程度の幅で安定した結果を示した。

「みちびきのセンチメートル級測位補強サービス(CLAS)と、ドローンの自動飛行システムを組み合わせて実用的な誤差範囲で飛行制御できることが実証された」ゼンリンデータコム

同社は実証実験の結果を「車両だけで配送が成り立たない僻地や限界集落などへの配送のラストワンマイル部分をドローンが担う『複合物流』が可能になる」と評価。今後は車両からドローンに引き渡すポイントの特定、ドローンの安定した自動飛行のために地図が有効に活用されるシステムの構築に注力する考えだ。

■本実証実験動画