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北越紀州製紙、大王製紙の株式取得を決定、業界3位に

2012年6月26日 (火)

産業・一般北越紀州製紙は26日、大王製紙とその関連会社の株式の一部を創業家から取得することを決めた。取得価格は非公開。これにより、北越紀州製紙は大王製紙株式の19.6%(議決権割合22.12%)を保有する筆頭株主となり、大王製紙を持分法適用会社化する。

 

また、現在の筆頭株主で大王製紙に対する議決権8.4%を保有し、創業家が過半数の株式を保有している大王商工についても、創業家から株式を取得して持分比率を50.6%とし、子会社化する。 

 

大王製紙(売上高4089億円、業界4位)と北越紀州製紙(同2305億円、5位)を合わせた売上高は6400億円近くになり、3位のレンゴー(同4926億円)を抜き、王子製紙(同1兆2129億円)、日本製紙グループ本社(同1兆424億円)に次ぐ3位グループに浮上する。

 

北越紀州製紙では「昨年来の大王製紙をめぐる一連の出来事と状況に関し、当社はコメントする立場にないが、我が国の紙パルプ産業の健全な発展の妨げになるおそれがあると懸念していた」とした上で「大王製紙から要請を受け、創業家の同意の下、大王製紙と創業家の関係を改善することで、同社と関連会社との間に存在する問題を解消することを支援し、北越紀州製紙と大王製紙の提携関係を更に強化するため、関係者にとって最善の形を目指し、本日の決定に至った」と取得を決めた経過を説明している。