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らでぃっしゅぼーや、CTCの国際物流ソリューションを採用

2012年6月29日 (金)

ロジスティクス伊藤忠テクノソリューションズ(CTC、東京都千代田区)は29日、カナダのデカルト社と戦略的提携に合意し、7月1日からグローバルレベルで輸送計画や輸送手配、予実管理などが可能なデカルト社のITサービスを活用した、グローバルロジスティクスソリューションの提供を開始すると発表した。

 

第1号ユーザーとして、らでぃしゅぼーやが7月1日から、自社の商品配送業務で顧客サービスの向上と配送員である「クルー」の業務改善と効率化を目的に、グローバルロジスティクスソリューションの利用を開始する。

 

ルートプランナーとモバイルリンクを活用することで、オーダーシステムと連動した配送計画の自動作成やスマートフォンを使用した顧客対応が可能になる。モバイルリンクはNTTドコモのアンドロイドスマートフォン上で活用する。スマートフォンを採用することにより配送業務の予実管理やPOD(プルーフ・オブ・デリバリー)の取得、スマートフォン上でのアンケート取得など、きめ細かな顧客対応が可能となる。

 

デカルト社のITサービスは物流に特化し、物流情報専用ネットワークでリアルタイムに輸送品や輸送業者、手段、スケジュール、料金といった情報の共有ができる世界最大の物流ビジネス基盤「GLN」を中心に、多言語化対応のアプリケーションで構成され、荷主と物流企業の3万5000拠点で活用されている。

 

CTCの「グローバルロジスティクスソリューション」は、クラウド型で提供する。デカルト社のITサービスをベースに、アプリケーションの日本語化対応、インプリメント、導入支援、保守サポートまで対応した、特に製造業向けに効果を発揮する物流ソリューションで、基本使用料と利用料(従量課金)で利用でき、企業が独自にシステム導入する場合と比べ、最大でコストを50%削減することが可能。

 

システム構築期間も大幅に短縮され、導入後の維持管理も容易で、CTCのデータセンターから提供するため、BCP対策として自社のシステムと連携させたハイブリッド型でも利用できる。

 

倉庫事業者や陸・海・空の輸配送業者、取引先同士など輸配送関連先と通信できる世界最大級の物流専用基盤GLNと連動し、手配から決済までをワンストップで提供する。GLNの双方向通信を利用し、サプライチェーン全体をリアルタイム化するクラウド型ソリューションの提供は国内で初めてとなる。

 

まず7月1日から、輸配送や顧客訪問計画を自動化するアプリケーション「ルートプランナー」と、これをリアルタイムで管理する「モバイルリンク」、GLNの機能をワイヤレスで活用できる「wGLN」を、CTCの既存サービス「モバイルアセットマネージメントサービス」(MAMS)の拡張機能として提供する。

 

今秋をメドに最適な輸送モードや業者、レート自動選択し、物流プロセスを最適化する「トランスポーテーションマネージャー」、国際的な物流工程を可視化できる「ビジビリティー」機能を追加し、段階的にサービスを拡張していく。

 

新サービスの開始に際し、CTCは4月から10人の専門組織を立ち上げ、メーカートレーニングを積んだエンジニアが顧客への導入支援を実施する体制を整えた。