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ヤマト運輸、次世代基幹システム活用し新サービス

2010年9月9日 (木)

ロジスティクス次世代NEKOシステムの概要図(出典:ヤマト運輸)ヤマト運輸は9日、1月に刷新した基幹システム「次世代NEKOシステム」を活用した新サービスを13日から開始すると発表した。

 

6月に導入が完了したセールスドライバー(SD)携行端末「7次NEKO-ポータブル・ポス(PP)」に続き、デジタルデータ化した配送情報やクロネコメンバーズ情報を格納するデータベース、各データベースとアプリケーション間を効率的に連携させるSOA基盤、PPとデータセンター間をリアルタイムに結ぶ軒先クラウドコンピューティング機能の稼動を開始する。

 

また、新機能を活用した顧客とのコミュニケーションツールとして、個人ポータルサービス「軒先ネコピット」の導入、法人ポータルサービス「クロネコマイページ」の機能拡大を行う。

 

軒先ネコピットは、クロネコメンバーズカードのQRコードをPPで読み取ることで、クロネコメンバーズデータベースにアクセス。顧客ごとのサービスメニューを玄関先でPP画面上に表示する。

 

今回開始するサービスとしては、事前に登録しておいた住所録(アドレス帳)から「届け先」と「依頼主」をPP画面で選択するだけでその場で送り状が発行できる「らくらく送り状発行」サービスと、クロネコメンバーズ即時登録の2機能。

 

クロネコマイページは、ヤマト運輸と月払いなどの掛売契約を行っている法人顧客が、インターネットを通じて利用できる会員制ページで、顧客が独自に設定した「受注番号」「店舗コード」などの項目、「届け先の名前や電話番号」などの項目で該当する荷物を抽出し、配送状況を確認できるようにする。

 

また、配達完了や不在などの配送状況から該当する荷物を抽出し、「届け先の名前」などの送り状に記載した情報を確認できる。荷物検索は、ヤマト運輸のWebページ上に加え、ヤマト運輸が公開するXMLによるデータ交換規約を用いて顧客のシステムから直接データ取得できる方法、ヤマト運輸が提供するWebパーツを組み込むことで、顧客のホームページなどから直接問い合わせができる方法も提供する。

 

法人向けに提供しているサービスメニューは、今後、クロネコマイページに統合していく。

 

顧客向けのポータルサービスに加えて、次世代NEKOシステムでは宅急便品質の向上にもつなげる。デジタルデータ化した送り状の情報を「先送りデータ」として配達先エリアを担当するPPへ事前配信し、SDが入力した作業情報と差異が発生した場合はPP上に警告画面を表示する。これにより、荷物の未着や口割れ、配達指定日の見落としを防止する。