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住友商事、米大手化粧品原料フォーミュレーターを完全子会社化

2010年9月13日 (月)

メディカル住友商事は10日、米国住友商事とともに、米国で事業展開する大手化粧品原料フォーミュレーター「プレスパース」の持ち分80パーセントを追加取得したと発表した。これによりプレスパースは、米国住友商事が保有していた持ち分20パーセントと合わせて、住友商事の完全子会社となる。

 

化粧品業界の世界市場規模は約32兆円で、今後新興国を中心に年率3、4%の成長が見込まれている。プレスパースは、エスティローダー、ロレアル、エイボン、P&G、レブロン、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの大手化粧品メーカーを主要顧客とし、約300社の化粧品メーカーとの取引実績を持つ大手化粧品原料フォーミュレーター。現在、米国市場を軸としビジネスを行っているが、今後は欧日市場に展開すると同時に、飛躍的な伸びが見込まれるBRICsなど新興国にも拠点を配置しながら拡大し、「一気に世界展開を進める」方針。

 

また、既存の主要サプライヤーである化粧品原料メーカーと新たなパートナーシップを提携し、化粧品の処方や加工技術の面で高度化を図るとともに、住友商事の医薬ビジネスラインと連携し、化粧品業界の強いニーズである医薬派生技術を応用した新規素材開発、処方開発にも新たな事業として注力する。

 

さらに、業界での大きな課題である「世界標準化」をテーマで、各国法規制、国際物流の観点で住友商事グループのノウハウ、リソースを導入し、グローバルに展開する大手化粧品メーカーへ付加価値を提供することで、2015年には、売り上げUS1億ドル規模への拡大を目指す。