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ヤマトグループ、日中間のリードタイム短縮へ高速フェリーメニューを追加

2010年9月13日 (月)

アパレルヤマトホールディングスは13日、ヤマトグローバルロジスティクスジャパンが「ヤマトグローバルダイレクト」で、下関港と中国の蘇州太倉港の間を運航する高速フェリーを利用したメニューを追加すると発表した。同日から提供を開始する。

 

新サービスは、日中間の高速フェリーを利用して日本全国と中国上海エリアを結び、ロールボックス、宅急便サイズのカートン単位で貨物を輸送するドア・ツー・ドアの一貫輸送サービス。最短5日のリードタイムを実現しながら、航空便よりも低コストで利用できる。

 

日本国内で複数の納品先に配送する場合でも、中国での発送前に送り状を貼付しているため、日本へ到着した後の送り状貼付作業が不要となり、リードタイムの短縮と作業コストの削減が可能になる。

 

輸送タイプはロールボックスと宅急便の2種類で、ロールボックス輸送は、港での貨物の積卸し作業と梱包資材が不要となるため、輸送品質を保ちながら環境負荷の削減にも対応している。宅急便タイプでは、専用の送り状発行システムを利用することで、宅急便1個ごとの国際間の貨物トレースが可能だ。

 

料金体系は、ロールボックスパレット1個かカートン1個単位のパッケージ料金で、例えば上海市から関東地区まで、複写機のトナーカートリッジを宅急便140サイズ(重量20キログラム、容積0.08立方メートル)30個で輸入した場合、航空便と比較して、リードタイムはプラス1日だが、コストは17万円から12万円に30%削減できる。

 

恒常的に航空輸送しているデジタル家電製品、通信機器、精密機器などのハイバリュー貨物や商品サイクルの短いアパレル関連商品の輸送に適しており、納期遅れによるバックアップの輸送ニーズにもリーズナブルなコストで対応できる。

 

今後は、大阪港-上海港ルート、生鮮品など保冷輸送が必要な商品に対応したサービスを提供する方針。