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日通、黒海ルートサービスを開発

2010年5月11日 (火)

ロジスティクスノボロシスク経由ルート日本通運は5月10日、黒海を経由してロシア南部へ輸送する「黒海ルートサービス」を開発したと発表した。今年度中に本格的な運用を開始する。

 

日通はこれまで、ロシア内陸向け輸送サービスとして、サンクトペテルブルグ経由ルート、コトカ(フィンランド)経由ルート、TSR(トランスシベリアレールウェイ)利用によるウラジオストック経由ルート、モスクワ空港向け航空混載輸送などを提供してきた。

 

新たに開発した黒海ルートサービスは、黒海北東部に位置するロシアのノボロシスク港で陸揚げし、モスクワや経済特区のあるリペツク、カルーガなどロシア南部の都市向けにトラック輸送するもので、ほかの輸送ルートと比較して最大約5日間、リードタイムが短縮できるという。

 

サンクトぺテルブルグ港での船混みや厳寒期の砕氷作業による入港遅延、コトカ港経由での国境通関規制などのリスクを回避できることから、日通では「ロシアの経済成長に伴う輸送需要拡大にも対応することが可能となる」としている。同社は今後、駐在員事務所を置いているトルコでの現地法人設立準備も進める。