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コグネックス、ハンドヘルド型の工業用バーコードリーダー発売

2010年9月16日 (木)

産業・一般コグネックスは15日、ハンドヘルド型の次世代バーコードリーダー「DataMan8000シリーズ」を発表した。工業用に新たに設計した「DataMan8000シリーズ」は、ハンドヘルド型リーダーで内蔵型リキッドレンズテクノロジとパワーオーバーイーサネット通信機能を搭載した。

 

リキッドレンズは高速自動フォーカス調整機能により、例えば極小の二次元コードの読み取りではリーダーを近付け、長いバーコードの読み取りはリーダーを離してと、コードの大きさや距離変化のある読み取りに瞬時に対応する。実際の現場では、これまで2台で行っていたカンバン方式での工程指示書のバーコード読み取りとパーツに直接刻印された二次元コードの読み取りを1台で行うことができるなど、作業効率の改善につながる。

 

ハンドヘルド型バーコードリーダーへのパワーオーバーイーサネットの採用により、イーサネットケーブルのみで電源供給とバーコードリーダーの工業用ネットワークへの直接接続が可能で、工場内に既設されたネットワークシステムとの親和性もよく、上位システムでのデータ管理も簡単に行うことができる。

 

IDMaxによる高い読み取り性能に加え、リキッドレンズの自動フォーカス調整機能により、至近距離から約60センチメートル離れたコードまで、1台のリーダーで安定した高い読み取り率を実現。これにより、これまで至近距離と遠距離用の2種類のリーダーを用いて読み取りを行っていた自動車や大型パネルなどの作業現場で、作業効率を飛躍的に向上させることができる。

 

また、グリップエンドに装着されたインタフェースモジュールを交換することにより、最近の生産現場に普及し始めた工業用イーサネット通信による工場ネットワーク化にも対応。ERPシステムなどに接続し、リアルタイムでのトレーサビリティを実現することで資源配分の無駄を省き、業務効率を最大限に引き上げることが可能、としている。