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旭有機材工業、物流効率化へパイプ生産拠点統合

2010年9月24日 (金)

荷主旭有機材工業は栃木工場(栃木県大田原市)と北方工場(宮崎県延岡市)で生産してきた塩化ビニル製パイプについて、2011年3月をめどに、生産設備を栃木工場に集約し、生産の一元化を行うと発表した。

 

生産統合とともに物流体制を整え、生産・物流の効率化を図る。PPパイプは、北方工場の設備を延岡製造所に移設し、延岡製造所で生産を行う。今回の再編は、縮小する国内パイプ市場への最適生産体制を整えるためで、供給銘柄、供給能力の削減は行わない。

 

国内の塩化ビニル製パイプの需要量は、公共工事予算の削減や民間設備投資の減少、住宅着工戸数の低迷などにより、この10年間で30%以上減少している。

 

市場縮小による競争激化に加え、原油価格の上昇を主因とする原料高により事業採算がさらに悪化しており、こうした環境変化に対応するため、生産拠点統合を柱とする事業構造改革に着手するもの。生産統合に伴い、同社の北方工場は閉鎖し、生産の委託先で100%出資子会社の北方プラスチックは解散する。