日本バルカー工業、フッ素樹脂事業でダイキン工業と提携

産業・一般日本バルカー工業は28日、ダイキン工業との間で、フッ素樹脂事業に関する業務提携を行うと発表した。需要が拡大する中国市場での戦略的なフッ素樹脂製品事業の拡大を図る狙い。

提携を機に両社は、フッ素樹脂、成型加工品の安定供給と価格競争力を確保し、中国市場でのシェア拡大を図る。日本バルカー工業社の専門的成型加工技術とダイキン工業のフッ素樹脂の開発力・テクニカルサービス力を一体的に運用することで、フッ素樹脂成型加工を得意とする上海バルカーふっ素樹脂製品有限公司を基点として、エンドユーザーへの一元的なコンサルティングを展開する。

日本バルカー工業の中国現地法人「上海バルカー」にダイキン工業が4.5億円を出資し、上海バルカーの出資比率を日本バルカー工業70％、ダイキン工業30％とする。日本バルカー工業とダイキン工業の技術支援により中国成型加工メーカーを育成し、フッ素樹脂、成型加工品をボリュームゾーンに向けて拡販するとともに、共同エンドユーザーマーケティングにより、新規市場開発を加速し需要開拓を推進する。これらにより、上海バルカーは2015年には100億円の売上げを目指す。