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センコーなどAIの需要予測で在庫削減効果を確認

2022年6月30日 (木)

ロジスティクスセンコーグループホールディングス(HD)は6月29日、グループの中核企業のセンコー(大阪市北区)などが物流センターでAI(人工知能)による需要予測の実証実験を行い、余剰在庫の削減などの試算が得られ、一定の効果があったと発表した。

実証実験は2021年12月からことし3月にかけて、センコーとインダストリー・ワン(東京都千代田区)が行った。同社は三菱商事とNTTが共同出資するデジタル分野のコンサルティング企業。センコーが運営する物流センターで食品カテゴリーの商品を対象に、入出荷データを活用してAIが需要を予測し、推奨発注数を自動で提案した。

その結果、余剰在庫の削減と欠品率の低減が試算上で確認された。在庫削減は最大2割となり、戦略的な在庫管理と発注業務の効率化が一定程度進んだという。

センコーとインダストリー・ワンは今後、実証結果を踏まえてさらに予測レベルを高度化し、人手不足や過剰在庫など物流業界が抱える課題と、フードロスやCO2排出といった社会課題の解決に取り組むとしている。

▲実証実験の流れ(クリックで拡大、出所:センコーグループホールディングス)