ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

丸和運輸機関の1Q、ファイズ買収効果で増収

2022年8月1日 (月)

財務・人事3PL大手の丸和運輸機関が1日発表した2022年4-6月期連結決算(2023年3月期第1四半期決算)は、売上高が前年同期比39.7%増の409億5000万円、本業のもうけである営業利益が3.6%増の23億7100万円、経常利益が6.7%増の25億5700万円、親会社株主に帰属する四半期利益が3.7%減の16億6600万円と、増収営業増益となった。好調な宅配事業に加え、ことし3月に同業のファイズホールディングス(HD)を買収したことが業績を押し上げた。

発表によると、主力のラストワンマイル事業では「EC(電子商取引)ラストワンマイル当日お届けサービス」での新たな配送エリアの受託や稼働台数の拡大が業績に寄与した。同事業の売上高は83億2800万円と前年同期比19.9%伸びた。EC常温輸配送事業も、大きく成長しているEC通販を積極的に取り込むべく、強化したセンター間での幹線輸送が順次業績に寄与し、売上高は98.0%増(約2倍)の133億600万円と大幅に増えた。EC常温3PL事業では、関東圏や関西圏での大型物流センターの通期稼働に加え、新規顧客の開発が順次業績に寄与した。売上高は91億4700万円(58.1%増)と、これも大きく伸びた。

3月にファイズHDを連結子会社化したことによる増収効果は404億700万円(38.9%増)に上った。

原油高による燃料調達単価の上昇に加え、労務費や輸送費も収益を圧迫したが、生産性向上に努めて営業増益を確保した。ただ、ファイズ買収に伴う法人税の増加や非支配株主に帰属する純利益の増加などの影響で親会社株主に帰属する四半期純利益は減益となった。

同社は23年3月期通期の業績について5月時点の予想値を据えおいた。売上高は1715億円、営業利益は111億3000万円、経常利益は115億2200万円、親会社株主に帰属する当期純利益は73億8000万円とした。