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花王、神奈川県に全国向け供給拠点、70億円投資

2012年10月3日 (水)

ロジスティクス花王は3日、化粧品を中心とした全国の地区ロジスティクスセンターへの商品供給機能と、神奈川エリアの店舗への荷揃え・配送機能の整備を目的として、神奈川県愛甲郡愛川町に「花王厚木ロジスティクスセンター」を建設する、と発表した。6月に着工しており来年10月の稼動を目指す。投資金額は70億円。

花王厚木ロジスティクスセンターの完成予想図

花王厚木ロジスティクスセンターの完成予想図

花王厚木ロジスティクスセンターは、省電力、省資源、熱負荷抑制など環境への負荷低減に取り組むことで、神奈川県が推進する「建築物温暖化対策計画書制度(CASBEEかながわ)」のAランクを取得。

外装断熱、遮熱舗装、雨水の再利用、節水機器、LED照明――を導入し、太陽光発電設備の設置も計画。年間100トン以上のCO2削減を目指す。

2007年から始まった花王とカネボウ化粧品の統合による戦略的物流拠点再編の集大成に位置付け、広域化と高効率化を目標に掲げる。

これまで以上に、庫内入出荷やピッキングなどを制御する物流システムの標準化を推し進め、設備面では作業負荷軽減とシンプル化を実現する高生産性ピッキングシステムやケース自動倉庫など、最新の物流機器を導入する。

■花王厚木ロジスティクスセンターの概要
稼動:2013年10月
所在地:神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4009-1(工業専用地域)
延床面積:3万3000平方メートル(地上5階建て)
配送エリア:全国、神奈川県、近郊
CASBEEかながわ評価結果:Aランク