ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三菱重工子会社、ごみ焼却施設の延命化工事を受注

2012年10月9日 (火)

産業・一般三菱重工環境・化学エンジニアリング(横浜市西区)は9日、兵庫県宝塚市からごみ焼却施設「宝塚市クリーンセンター」の基幹的設備改良工事を受注したと発表した。

稼働開始から24年が経過した1日320トンの処理能力を持つストーカ炉設備を改修し、延命措置を講じるとともに、蒸気タービン発電機の出力アップ、省エネルギー化を図る。完成は2015年3月。

同施設は三菱重工が建設し、1988年10月に完成したもので、1日処理能力160トンのストーカ炉2基を中心とした設備で構成される。

今回受注した工事は、燃焼ガス冷却設備、排ガス処理設備、通風設備や余熱利用設備などを対象に、主要機器の更新と改造を行う。

併せて、ごみ焼却炉の排熱を利用したボイラーから発生する蒸気温度を上げ、現行のタービン発電機を800kWから925kWに出力アップすることなどで、施設内消費電力の自家発電率向上や省エネ化を図り、CO2排出量を年間20%(800トン)以上削減することで地球温暖化抑制にも寄与する。

また、三菱重工環境・化学エンジニアリングが特許を持つ触媒バグフィルタの「ハイブリッドバグフィルタ」を採用し、これまで排ガス中のダイオキシン類を低減する目的で使用していた活性炭が不要となるため、ランニングコストの削減につなげる。