DIC、多機能包装材の販売を開始

メディカルDIC（東京都中央区）は5日、包装用共押出多層フィルム「ディファレン」シリーズの新製品「MP（マルチパフォーマンス）フィルム」を開発し、10月から販売を開始したと発表した。

MPフィルムは、特殊オレフィン系樹脂と、同社が強みとしている共押出多層製膜技術を融合することで生まれた新しい無延伸多層フィルムで、無延伸フィルムの一般的な長所である密封性や高シール強度、低温シール性を受け継ぎつつ、延伸フィルムのような高光沢や透明度、剛性を実現した。

易裂け性や直線カット性、デッドホールド性に優れているほか、吸着性が低いことから、内容物の揮発成分のフィルムへの吸着も最小限に抑えることができる。低温シール適性を持つシーラントフィルム仕様のグレードも開発済。

同社では、MPフィルムの用途として、優れたデッドホールド性を活かした菓子類の包装、吸着性の低さを活かした医療品や化粧品、サニタリーやトイレタリー関連製品の包装材への展開が見込まれる、としている。2015年に3億円の売上を目指す。