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SGHD、3か年計画策定、2600億円を投資

2013年3月28日 (木)

ロジスティクスSGホールディングスは27日、2013年度を初年度とする3年間の中期経営計画「サードステージプラン」を策定、同日発表した。佐川急便の配送事業依存からの脱却による業務的多角化の方向感に加え、海外事業を強化することで地理的多角化を目指す。

最終年度の2015年度には、M&Aや資産流動化などの効果を含め、グループ全体の売上高1兆1000億円、営業利益530億円、営業利益率5%を目標に設定。期間中に総額2600億円の投資を計画している。

デリバリーや3PLなど単体のイメージから脱却し、グローバル総合企業イメージを構築。デリバリー事業や3PLなど、同社グループが参入しているそれぞれの事業分野で「3位以内」を目指す。

このほか、収入の30%を女性社員が担う体制の確立を目指し、「わくわくウィメンズプロジェクト」の取り組みを強化する。

■デリバリー事業、B2Bデリバリー事業を再強化
デリバリー事業では、通販市場の拡大などに対応するため、24時間電話集荷によって大都市間の当日配送ニーズを取り込むとともに、ロジスティクス事業との融合を進め、より川上からの業務受託による高収益体質への変革に注力する。

また、佐川急便事業で強みとしているBtoBデリバリーの再強化を図るほか、SGムービング(旧佐川引越センター)のセッティングノウハウ、ワールドサプライの納品代行ノウハウを活用し、グループの連携によって館内物流業務の受託拡大を目指す。

さらに、リコールや返品など静脈物流の積極受託に努め、コールセンター業務から回収、保管、検品、不良品の廃棄、代替品の配送、在庫管理、返金業務までをグループの総合力で提供できるようにする。

■ロジスティクス事業、ハマキョウとの提携で競争力強化
物流センター運営を基軸としたロジスティクス事業については、「第2の柱事業」「物流ビジネスの起点」として位置付け、ハマキョウレックスとの資本・業務提携で事業競争力を強化し、受託業種・品目の拡充に取り組む。

■海外事業、M&Aを積極化し3年で規模5倍に
海外事業では、海外事業統括会社としてシンガポールにSGホールディングスグローバル(SGHG)を設立、21日から本格稼働に入った。

海外事業規模を3年間で5倍に拡大することを目標として、グローバル・フレイト・フォワーディング(国際貨物)事業を中核に据え、ネットワーク構築と物量スケール確保を図るためにM&Aを積極化する。

高成長が期待される特定地域では、フレイト・フォワーディングをサポートするBtoBローカルデリバリーも、選択的にM&Aを通じて強化する。