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公取委、下請法違反でフェリシモに勧告

2013年3月29日 (金)

ロジスティクス公正取引委員会は29日、衣料品や雑貨などの通信販売事業を展開するフェリシモに対し、下請代金支払遅延等防止法(下請法)で定める受領拒否の禁止規定に違反したとして、是正措置を勧告した。

公取委の調査によると、フェリシモは自社の在庫管理の合理化を図るため、仕入れ先の下請事業者に交付する発注書面に納品期日を記載せず、「納品期間」を口頭で伝えながら、その期日を経過しても受け取らないケースが確認された。

同社は顧客から受注した商品だけしか受け取っておらず、下請事業者から受け取らなかった商品の代金相当額は3月1日時点で、下請事業者88人に対し総額8608万2291円であった。

同社では「未受領給付の対応に関しては可及的速やかに是正措置を講じており、改善に着手している」としながらも「下請事業者に一方的に不利益を与えたことはない」と主張している。