トライネットロジ、東京・勝島にメディカル倉庫を開設

アパレル三井物産の物流子会社「トライネット・ロジスティクス」（東京都中央区）はこのほど、東京都品川区勝島の事業所内に「勝島1号倉庫」を開設した。

既にメディカル関連企業の利用が決まっており、テナントの1社としてアスクルが東日本エリアをカバーする「東日本メディカルセンター」を開設することになっている。勝島事業所の既存テナントである鴻池ケメディカル（東京都江東区）も新施設を利用することが決定し、メディカル物流の基幹倉庫として運用する。トライネット・ロジスティクスの子会社「東神倉庫」（東京都品川区）もメディカル物流事業で同施設を使用する。

また、東日本大震災を機に高まるBCPへの需要に対応するため、停電時に48時間稼働可能な非常用電源を備えたIDC（インターネットデータセンター）を10月に開業する計画で、単なるサーバー保管だけではなく、メディア媒体や文書保管・配送機能と融合させたサービスとして提供する。

トライネット・ロジスティクスでは「首都圏ではメディカル関連やメディア関連の物流ニーズが増加する。主力の通販・アパレル物流、樹脂を中心とした原材料物流、倉庫賃貸事業に加えた4本目、5本目の柱としてIDC事業とメディカル物流事業に取り組む」としている。

■首都圏中心部に立地、環境にも配慮
新倉庫は東京港から3キロ、羽田空港から8キロに位置し、東京モノレール大井競馬場前駅から徒歩1分と、首都圏中心部の好立地に建つ。地上6階建て、延床面積1万9959平方メートル（6038坪）で、最新の免震構造でBCPに適応する。断熱パネルや高効率ガス空調機、人感センサー式の照明や屋上緑化など、環境面でも配慮している。

■新倉庫の概要
所在地：東京都品川区勝島1-5-21
構造：S造、地上6階建て
敷地面積：6925平方メートル（2097坪）
延床面積：1万9959平方メートル（6038坪）
竣工：2013年4月
設備・機能：免震構造（BSL工法）、断熱構造（金属断熱サンドイッチパネル）、高効率ガス空調機、人感センサー式照明、屋上緑化