ロジスティクスデンマークのマースク・コンテナ・インダストリーは14日(現地時間)、国際的な食料物流の効率向上に向け、国連のセーブ・フード・イニシアチブに参加したと発表した。
同イニシアチブでは「ある段階での行動が必然的に次の段階に影響する食品物流チェーンでは、ノウハウの共有が利益をもたらす」とみており、マースクはセーブ・フード・イニシアチブの一環として、食品会社と技術の共有を図る。
同イニシアチブのオッターダイク氏は「輸送と流通を含む食料バリューチェーンのすべての段階で、食料は失われたり、廃棄されたりしている。一つの改善方法としては、食品バリューチェーン全体がノウハウを共有することだ」と指摘した。
また、マースクのピーター・K・ニーマンド最高経営責任者(CEO)は「食料を無駄にしてはいけないが、実態はそれが多すぎる。わが社の技術は食品物流チェーンの改善に貢献できると確信する」と話している。
セーブ・フード・イニシアチブを企画した国連食糧農業機関(FAO)の推定によると、世界で農場から運び出される果物や野菜は、食卓に上るまでの間に最大50%が失われる。地域よって差があるが、この損害の5―20%は輸送と流通が原因ではないかとみられている。