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日本郵船、LNG船重大事故想定し対応訓練

2013年7月5日 (金)

ロジスティクス日本郵船は5日、同社グループが運航管理するLNG船で重大事故が発生した想定で4日対応訓練を行ったと発表した。

1997年7月に発生した大型タンカー「ダイヤモンド・グレース」の油流出事故を教訓として、毎年7月1日から2か月間、すべての社員に安全運航の重要性を再認識させるキャンペーン「リメンバー中の瀬」を行っており、今回の訓練はその一環として実施したもの。

訓練は「東京湾を航行中のLNG船でブラックアウト(船内停電)が発生して航行不能に陥り、その後内航プロダクトタンカーと衝突。相手船に火災が発生し、乗組員が行方不明となった。さらに本船の船体右舷前方に破孔が生じ、バラストタンクに海水が流入した」との想定で実施。

LNG船から船舶管理会社への緊急連絡により、同社と管理会社で合同事故対策本部を設置し、衝突した相手船の火災鎮火を早期に行うため、関係各所に連絡するなど、合同事故対策本部で事故対応を行った。

続いて、LNG船で発生したブラックアウトに対し、限られた時間で電源を復旧するため、応急処置対応を行うとともに、事態の進展に合わせてプレスリリースを配信し、メディアからの問い合わせ対応訓練と模擬記者会見を実施した。

今回の訓練では、同社と同社グループの船舶管理会社NYK LNGシップマネージメントが参加し、事故発生以降の迅速な情報収集、関係者との連携、プレスリリースや記者会見を通じた社会への素早く正確な事故の説明の重要性を再確認した。