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東洋紡、ブラジルに自動車部品向け樹脂の新工場

2013年8月9日 (金)

アパレル東洋紡は9日、ブラジルで自動車部品用の高機能樹脂「エンジニアリングプラスチック」事業を展開するため、新工場を建設する、と発表した。

新工場は、50年以上の歴史を持つ東洋紡ブラジル有限会社アメリカーナ工場(サンパウロ州アメリカーナ市)内で建設し、現地で自動車部品メーカーへの供給体制を構築する。

現地部品メーカーの調達ニーズに対応し、2020年には生産設備を年1万5000トンまで段階的に増強する計画。

同社はこれまで、主要取引先の自動車部品メーカーが海外へ生産移管することに合わせて、北米、中国、タイ、インドネシアへ販売拠点、現地生産・開発体制を整えてきた。

ブラジルの自動車市場は昨年度380万台の自動車販売台数に上り、世界4位の販売台数に拡大。今後も主なユーザーとなる中間所得層の増加が見込まれ、日系自動車メーカーも拡大をにらみ、小型車を中心に生産能力を増強する計画を立てている。

■新工場の概要
所在地:東洋紡ブラジル有限会社アメリカーナ工場内
事業内容:ポリエステル・ポリアミドなどを原料とした高機能樹脂の製造販売、受託コンパウンド事業
生産能力:5000トン/年
稼動時期:2014年8月
設備投資額:10億円