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IHIマリン、環境負荷を30%低減できるタンカー、ばら積み船開発

2010年12月2日 (木)

ロジスティクス31万トン型タンカーのイメージ図IHIマリンユナイテッドは2日、環境負荷低減型タンカー、環境負荷低減型ばら積船を開発し、概念設計を完了したと発表した。

 

開発したタンカー、ばら積船は、改良型二重反転プロペラシステム(改良プロペラ+2機1軸プラント)や複合型省エネ付加物、波浪中抵抗増加を抑える船首形状、プラントシステムの効率向上などの工夫を行うことにより、従来船と比べて実海域航行時の温室効果ガス(GHG)の排出量を約30%削減することができるという。燃費も約30%の削減が可能になる。

 

同社は、新コンセプトに基づく環境負荷低減船を「eFuture」と名づけ、その開発をスタート、その第1弾として環境負荷低減型コンテナ船を6月に発表した。今回はその第2弾として31万トン型タンカー「eFuture310T」、5万6000トン型ばら積船「eFuture56B」の概念設計(コンセプトデザイン)を完了し、主要3機種でeFutureシリーズをラインアップした。

 

今回のコンセプトも、すぐに実現可能な技術の組み合わせでGHG30%の削減が達成できることが大きな特長、としており、アフラマックスタンカーやケープサイズばら積み船などのほかのサイズの低速船にも共通して適用できる技術だという。