日清食品、南米コロンビアに現地法人設立

フード日清食品ホールディングスは22日、南米コロンビアに現地法人「コロンビア日清」を設立し、今月から同国でインスタントラーメンの販売を開始したと発表した。

コロンビアの食文化、味の嗜好などに合わせ、同国市場向けに新開発した製品を販売する。当面は、子会社であるアメリカ日清から製品を輸入して供給する。

消費者ニーズに合った商品を開発し、今後はコロンビア日清を拠点に南米の周辺諸国へ展開していく。

同国ではインスタントラーメンを製造している会社がなく、まだ市場は形成されていないが、経済成長に伴って都市部の生活スタイルが変化し、食事に簡便性が求められ始めていることから、インスタントラーメンの潜在需要が高いと判断した。同社は将来的に年間4億食を超える市場になるとみている。

南米でブラジルに次いで多い4600万人の人口があり、出生率も高いことから、2020年までに5000万人を超えるとみられており、数年のうちにアルゼンチンのGDPを抜く見通し。平均年齢が30歳と若く、一人当たりの名目GDPは7000ドルを超え、個人消費が活発化している。