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EU、来年1月から域内向け貨物に電子事前申告を導入

2010年12月6日 (月)

ロジスティクス欧州連合(EU)で2011年1月1日から税関規則の一環として、EU域内への貨物輸入に際して電子保安申告管理システム「輸入コントロール・システム」(ICS)が導入される。

 

ICSは、貨物が輸入されるEU域内の最初の地点で電子データを取得することで、税関当局が実際の貨物の到着前に貨物のリスク評価を行えるようにするもの。

 

現時点では到着前データを事前に提出する法的義務はないものの、来年からはEU域外からEU27か国とスイス、ノルウェー向けに出荷されるすべての小口貨物、フレートで、輸入サマリー申告(ENS)を電子的に行うことが義務化される。データ申告の期限はそれぞれ異なるが、航空、陸上、海上、鉄道すべての輸送モードに適用される。

 

導入を前に、物流事業者の対応が急がれる中、UPSでは「直接または代理店を通じて必要な貨物情報を、指定された期限までに税関当局に提出する。その際UPSは現行のプロセスと同様、通常の業務プロセスと自動化された出荷システムを通じて必要な通関データを入手するため、小口貨物、フレートともに、ICS対応への移行はスムーズに、透明性をもって実施する。UPSの顧客は、ICS対応のための追加データ入力は必要ない」と、対応済みであることを公表している。